FXでリスク・リワードを徹底管理したデイトレを積み上げる一つの方法として、エントリーと損切りの水平線を「明確にする」ことがあります。これは相場で稼ぎ続ける確実な方法ですが、それ故に値動きが読めてもエントリーできないジレンマに陥ることがあります。
その際の対処法として、エントリーする水平線を「明確にする」ことを緩めて入っていく方法をまとめていきます。
流れのなかで水平線を見極めていく
この状況が起こりやすいのは、長期時間に対する逆張り環境下です。具体例としては先週末のドル円で、上昇トレンドの日足に対してデイトレでショートを狙っていくところとなります。
4時間足が下降ダウを確定(レ点)させて、1時間足以下からジリジリさげていく展開になりました。ただし1時間足のレ点の通り戻りが強く、そのあとのジリジリとした下げは、主に今までロングしていた勢力の調整と考えられ、新規の強いショートが入ってこないときに起こります。
現場でみていてジリジリ下げていくのを肌で感じたと思います。
1時間足の明確な安値113.816円は定められますが、デイトレ的にどうでしょうか?結果的に直線的な下げになっているものの、1時間足以下からボラタイルになることを考えなければいけないチャート形状です。
ただし、4時間足は下降ダウで日足の足型も調整の陰線が出やすい。1時間足以下の値動きも弱ってきていて、ジリジリ下げ続けそう。
ですので、1時間足が下降ダウを確定させてからの戻り調整を待って、最後の下落局面を狙っていく方法があります。
まずは目標値を明確にします。直近の強い反発は113.574円で113.5円の価格節目が意識されているようです。もしかしたら113円まで一気に下落がすすむことも考えられる環境です。
ショートの方法は、113.816円抜けを確定してからの戻ってきたときのみ、その後の揉み合いで作られた15分足安値をエントリーラインとして使います。損切りは二つ上のXXが良いです。Xだと切らされる可能性が高くなります。
第一目標値113.5円に対して損切りXXだとRR悪いですが、この局面では総合的にまずは113.5円までつけに行く可能性が高いですし、それを着実に取り切るために、切らされるリスクを排除するための損切り位置です。
最終的には水平線を明確にしてますが、逆指値をせずに流れをみながら15分足以下で決めていく考え方となります。
実際のトレードでは15分足の上昇トレンドライン下にできた安値抜けで114.206円を損切り設定にして入れていき、その後新たに作られた安値抜けて少量追加、最終的にご紹介した方法で最後のつけに行くところを狙っていくように、カチッとはめこむものでもないのですが、RRを徹底管理するために、流れのなかでエントリーと損切りの水平線を明確にしていく考え方をまとめてみました。
できる限り水平線が明確になる通貨ペアを選択する
ジリジリとした値動きは反発がどうしても脳裏をよぎるので、スケールさせることができないと思います。ですので、できる限りエントリーと損切りの水平線を明確にしたトレードができる通貨ペアを優先することをおすすめします。
似たような環境ではありますが、先週末ならユーロ円の方がRRを管理したデイトレがしやすかったので、よろしければご参考ください。トレードポイントは記事の最後にまとめています。