
週足三角保ち合い、28500円を軸にどう動くか
現在の日経225CFDは2020年3月に起きたコロナショックからの上昇トレンドが一服して高値圏で推移、その過程で週足で三角保ち合いに入りそうです。
これからはどちらに放たれるか?またはボラタイルになりながらも高値圏を保つのかを見ていくことになります。トレードとしてはデイトレで区切りながら転換初動をつかめそうなときにスイング分の仕込みを狙っていきます。
ナスダックCFDは崩れてしまいましたが、ダウと日経225CFDはテクニカル的に意識される支持線で下げ止まり、短期急落を避ける格好になっています。
1月10日(月)は時間調整から日数調整に移るかを見ていくのですが、その理由を12月20日と比べて説明していきます。
12月20日は日足が長い下ヒゲ陽線で確定して、21日から急落分を一気に回復していきました。長期時間軸におけるレンジのなかでも日足以下は上昇トレンドですから、12月16日に高値を更新したものが一気に安値を更新することはほとんどないです。テクニカルをぶち壊す悪材料が出たときに限ります。
日中足を見ると分かりやすく、東京時間に仕掛け的な売りが入り、1時間足の20本線から大きく乖離した後に、日足で売買を交錯した価格帯で下げ止まってから急騰しました。
当時の空売り比率が47.6%に達しています。場中にもやりすぎ感が表れていたので その反動です。 急落したときは売買をこなしておらず、逆に抵抗線も作られていないので巻き戻しの勢いも強烈になります。
今回が12月20日と違うのは、買い上げていく資金が入っていないことです。NYダウとともにテクニカルの節目で買いが入ってくるものの、そこから強い資金が継続せずに1時間足の20本線が追いつきました。
ファンダメンタルが綺麗にテクニカルに表れています。今は市場関係者の誰もが金利上昇を意識して、以前のように急落したら単純に買いで入らなくなってきています。グロース銘柄の多いナスダックやラッセル2000がその象徴です。
スインガーはここから新規での売りはなし。4時間足を軸にしたデイトレーダーは節目到達で戻り待ち。ただし日足が高値を更新しており、両方向を想定する局面入りなので時間軸を長くして考えていきます。
日経225CFDは28500円が意識されています。10日以降の方向性を探るシンプルな考え方が始値の位置です。もちろん流れを見ながら、4時間足以下のダウを確認して長期時間軸へ波及させていくかを考えるのがデイトレーダーの仕事ですが、こちらでは一番シンプルな考え方のみご紹介します。
1.始値がギャップアップしたら、売り圧力に耐えながら陽線を立てる確率が高い。28225円弱までは強い抵抗がない。
2.始値がギャップダウンしたら、28500円を交錯して上値が重たい値動きが続くと、再度1時間足安値抜けから下を掘られる可能性が高くなる。
2はテクニカル的にエネルギーが入りますし、NYダウCFDの動きも合わせる考えると難しいように見えますが、ギャップダウンは買い勢力が少ない証拠ですから、28500円で買ってこないとなったら、空売り勢力がやりきってくる確率が高まります。
その際は27800円あたりが最初の下げ止まり目安になります。もちろん逆張りは厳禁です。ぶち抜けたらレジサポ転換するので、逆張りするにしても必ず時間軸を短くして買いの強さを確認してからとなります。CFDならティック回数も目安になります。
1は28225円弱で区切るのが無難です。いったん上ヒゲで抵抗帯を溶かしてくれると上昇意欲が高いことを示しています。逆にここから強い売りが入ってきて逆らう勢力が弱いのなら、一旦の自律反発で終了の可能性が高まります。その後は押されたときの底固さを見ていきます。28500円を割る押し込みがくるか?ここから強い反発をみせて下ヒゲを作るか。ここまで押し込まれずにレートを保てるか。
今の環境は場合分けをしてトレードしなければいけません。とにかく安易な持ち越しをせずに、時間軸を短くして対応しながら、上でも下でも初動転換に備えていきます。