
4時間足を軸にした順張りデイトレーダーさんの中には、今のクロス円のような押し目の小さい高値追い相場を捨ててしまっている方もいるでしょう。
「20日線から乖離しているから急落リスクを避けたい。」などの感情的判断によって、高値追いブル相場を丸ごと捨てるの大変はもったいないことだと思います。
大口は5・20日線が拡散している方向に最後までやりきってくるので、エントリー条件を満たしたら淡々とトレードをこなしていきたいものです。
長期時間軸を優先した環境分析を徹底していれば、強い売りが入ってくる水平線を明確にできるので、デイトレの場合はそれら水平線と価格節目における値動きに注意して対処していくのみとなります。
一方でエントリー後に伸びが悪いときには建値前で決済できるように、短期モメンタムを1時間MAで見極めることの必要性を、10月13日のクロス円を例にして確かめていきます。
やはり、高値追い相場では天井を意識した売りが強くなるポイントがあるので、守りを固めながら攻め続けることが大切です。
ブル・ベア相場!高値・安値追いで確認する3つのポイント
ブル・ベア相場における高値・安値追いで、エントリー後の急逆行を避けるために確認すべき3つのポイントは次のとおりです。
1.明確な15分足の高値・安値がある(小さくても分かる1時間足の高値・安値)
2.トレンド方向に1時間MAが傾いている
3.1を抜けた後に1時間MAと15分MAの拡散が想像できる
1時間MAは1時間足の移動平均線、15分MAは15分足の移動平均線です。使い慣れてくると2と3はセットになります。具体例として10月13日のクロス円で比較していきます。なお、安値追いのショートについても同じ考え方で大丈夫です。
今回は決済に裁量を入れることなく、淡々と逆指値を15分足の安値に再設定していきます。ポイントはドル円が損切りで終わることです。上記2,3が弱かったドル円はその後の買いの勢力も弱く、押しが深くなっています。
「ドル円以外は上に伸びたから、結果的に1時間MAの15分MAが強くなっているように見えるだけでは?」と思わる方もいるでしょう。これは現場で見ていた方のみとなるのですが、当時もドル円のみ明らかに1時間以下の上昇モメンタムが弱まっていました。
3つのポイントを意識しておくだけで、高値追い・安値追い時の逆行リスクを極限まで減らしてトレードしていくことができます。今のインド50CFDのように新高値に入ると反対勢力が存在しませんから、スルスルと大口が買い上げてくれる途中から、デイトレで入っていくことができるようになります。
クロス円は過去のしこりによって押されやすいですが、新値領域に入ったときにこの手法の恩恵(利益)を最大限に受けることができます。