
世界の株価指数を見渡してみると、その多くは急落からの回復に入り、10月11日については金曜日に上昇した分の押し調整または揉み合いになりそうです。
どうしても米国株価指数に引きづられますから、世界が注目するダウ30CFD(US30)をマルチタイムフレーム分析してみます。
100日線が平行になったのは20年5月以来
100日線の傾きを変えることは本当に大変です。前回はコロナショックの急落で下向きに転じたものの、超ド級の金融緩和による株価上昇で上向きに転じました。
もちろん下向きに変えることも相当なエネルギーがいるので、しばらく平行が続いた後には、どちらに傾いてもおかしくない流れではなります。これを各時間軸で見ていくと、
月足は天井からの9月陰線で上昇一服を示唆。そして今週の週足の返しが弱く、上値抵抗線35086.6ドルをほぐすことなく終了しました。足型的にも上値追いする気配はありません。
この様子が日足に表れており、高値切り下げ安値更新の下降トレンド入。ただし、明確な安値更新ではないことと、9月30日の大陰線からしっかりと売買をこなして、10月6日の底値圏からの強烈な買い、7日に実態ある陽線、8日に高値圏を維持したコマ陰線で売り圧力にまけていません。
とは言っても、日足の高値切り下げは強く意識されるチャートになっており、上値が抑えられるようだとデイトレの売り圧がましてきます。長期勢力の買いがはいってこない環境の中で、デイトレも強い支持線上で値固めをしているわけでもなく、上値が重たい値位置であることから、11日の東京時間からの買いはリスクリワードが悪いです。
以上より、基本的に押し調整待ちで、34379.4ドルまで強い買いが入ってこないでしょうから、34743.4ドルを割って上値をおさえられるとデイトレショートの意識から売りが強くなってきそうです。
ポイントは34379.4ドル上からの反発の強さをみて、そこで下げ止まり日足でレンジに入る流れになるか、34379.4ドルを割り込んでも日足終値ベースで強い返しを見せるか。
一方で34379.4ドルを完全に割り込んで日足終値が確定すると、100日線を下向かせる流れに転じていきそうです。
僕たちデイトレーダーとしては、まずは34379.4ドル上の反発の強さ確認からデイトレポイントが生まれるかを見ていきます。その都度対処していけるのが強みですが、一方でここからは100日線の流れも考えながら、大きな流れの初動を捉えることへの意識も強く持って相場に臨むのが良いと思います。