今週のクロス円は底値反転から綺麗に続伸しましたね。例えばドル円ですが、23日に大陽線を確定してからの続伸、5日線(緑色)が一気に勢いづき、5・20日線拡散も想像できる流れになりました。
この5日線が下から突き上げてくるイメージを描きながら、4時間足以下でエントリーポイントを探っていきます。
ジリジリ上昇する典型例、1時間MAの流れをイメージ
安易な逆張りが焼かれる典型的な流れ。本当に強いときは1時間足以下の波打ちも小さく、デイトレのエントリーポイントを見出しにくいです。
ただし、大抵はいったんの押し調整が入ってから順張り方向へ進むことが多いので、一点勝負のつもりで準備をするか、この流れを想定してロット管理をして入れていくトレードになります。
本記事では一点勝負のロングエントリーについて解説していきます。
- 第一目標:高値更新
- ロング:110.441円
- 損切り:110.313円
- 決済:金曜日なので値動きが鈍くなったら
ギャップダウンで始まったのは気になります(青縦線)。日足が上昇トレンドではない中レートが高値圏に位置していることもあり、売りが先行したと考えます。
このときのトレード思考・想定についてですが、高値圏だから売りが強くなっていう考え方を強くしてはいけません。あらゆるトレードにおいて、4時間足の順張り方向を完全に取り逃す根本的原因になります。相場に反した思考がどれくらい強く働いているかを客観的にとらえることは、常に僕たちデイトレーダーには求められています。
テクニカル的には何を支持線にするかを考えていきます。23日の終値110.329円や大陰線の始値110.213円、4時間足の節目110.015円など。これらに目星をつけておいて値動きで何が支えになっているかを見極めていきます。110.213円上でもみあっているので、このあたりで売買をこなしながら支持帯として働くだろうなと考えます。
110.552円など上値抵抗があるので、高値づかみを避けるためにもジリジリ上げていくところは我慢です。欧州時間から売りが入り始め、1時間MAに突っ込んできました。そして先に作られた支持帯で下げ止まっています。
その後に15分足で三角保ち合い・上昇トライアングルを作ったところで、エントリーライン・損切りも明確になりました。デイトレーダー意識が一致するポイントになっています。
チャートパターンではなく、常に目標値・エントリー・損切りの明確化に集中する、リスク・リワードを考えたトレードを積み上げていくことが大切です。今回は結果的に上昇トライアングルが形成されていたということになります。
日足のトレンドより、高値更新してさらに続伸することを考えにくいことから、4時間足を軸にした順張りトレーダーさんの中には本トレードを避ける方が多いと思います。一方で高値圏におけるもみあいの解釈を変えることにより、時間軸を短くしてリスク・リワードの良いデイトレができます。
上昇モメンタムが高まった後でそのレートを維持しているのは強い証拠です。続伸を強く意識して、時間軸を短くした丁寧なテクニカル分析で積極的に狙っていくのも良いと思います。
最後に高値圏における売買のこなされかたをドル円の15分足チャートで確認です。本当に強く美しいジリ上げチャートですね!
